電話 公式LINE お問い合わせ

体内で作られる薬

私たちの体は、健康を維持し、痛みやストレスを和らげるために、自らさまざまな「天然の薬(生理活性物質)」を作り出しています。これらは現代の医薬品のモデルや原料にもなっており、体内の「生体薬局」とも言える仕組みです。 
人間の体が自力で分泌している主な「薬」の成分には、以下のようなものがあります。

1. 強力な鎮痛剤・精神安定剤(脳内麻薬)

ストレスや激しい痛みを感じたとき、脳は痛みを和らげるために医療用モルヒネに似た物質を分泌します。

  • β-エンドルフィン:モルヒネの数倍〜数十倍の鎮痛効果と、強い多幸感をもたらす「天然の痛み止め」です。マラソン中に苦しさを通り越して快感を覚える「ランナーズ・ハイ」などに関わっています。

  • エンケファリン / ダイノールフィン:これらも脳内で作られる「内因性オピオイド(麻薬様物質)」の一種で、痛みの信号をブロックします。 

2. 天然の抗うつ薬(幸せホルモン)

心のバランスを保ち、前向きな気持ちにさせる物質です。現代の抗うつ薬の多くは、これらの物質の働きを強める設計になっています。 

  • セロトニン:不安を和らげ、精神を安定させる「天然の精神安定剤」です。不足するとうつ病や不眠の原因になります。

  • ドーパミン:やる気や達成感をもたらす「天然の強壮・興奮剤」です。 

3. 体を動かすことで生まれる「万能薬」

近年の医学研究では、運動によって筋肉や臓器からエクサカイン(運動応答性生理活性物質)という物質群が分泌されることが分かっています。 

  • マイオカイン:筋肉(骨格筋)から分泌される物質の総称です。血糖値を下げる、脂肪を燃焼する、認知機能を改善する、がん細胞の増殖を抑えるなど、まるで万能薬のような効果を体に定着させます。 

4. 体の機能をコントロールする薬(ホルモン)

臓器から分泌され、生きるために必須の調整を行う物質です。これらが不足すると病気になり、人工的に作った「バイオ医薬品」などで補う必要があります。 

  • インスリン:膵臓で作られ、血糖値を下げる唯一の「糖尿病治療薬」です。

  • エリスロポエチン:腎臓で作られ、骨髄に赤血球を作るよう命じる「貧血治療薬」です。

  • 副腎皮質ホルモン(コルチゾール):強力な抗炎症作用を持つ、体内製の「ステロイド薬」です。 

RETURN TOP
045-548-5799 公式LINE