爪の生え際(甘皮や根元)に見える血管や赤みは、指先の皮膚にある「爪郭毛細血管(そうかくもうさいけっかん)」と呼ばれるごく小さな血管です。
爪の生え際の血管の特徴
• 役割:爪の根元にある「爪母(そうぼ:爪を作る工場にあたる部分)」に栄養や酸素を送り、健康な爪を育てる大切な役割をしています。
• 正常な状態:健康な場合は、顕微鏡で見ると細かなU字型のループ状(ヘアピン状)の血管が規則正しく並んでいます。
鍼灸医学では、爪の生え際に井穴と呼ばれる重要なツボがあり、ここを刺激することで血流が改善するとされています。
気をつけたいサイン・症状
生え際の血管の太さ、赤み、出血などが変化している場合、以下のような原因や疾患が隠れていることがあります:
• 膠原病(強皮症・皮膚筋炎・全身性エリテマトーデスなど)
• 血管が太くなったり(巨大血管)、数が減ったり、甘皮の部分に赤い点状の出血(爪上皮出血点)が見られることがあります。
• 冷え・血行不良
• 血流が悪くなると爪がもろくなったり、成長が遅くなったりします。
• 物理的な刺激・外傷
• 甘皮を強く押し上げたり傷つけたりすると、内出血や炎症を起こすことがあります。